印刷原稿の素材データについて
ポスター印刷をキレイに仕上げるために、写真やロゴなどの素材データの使い方を解説します。
まず、画像データの形式は主に2種類あります。
形式 | ベクタ | ラスタ/ビットマップ |
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適した用途 | ロゴ、線画、イラスト、QRコードなどシンプルな画像表現 | 写真など複雑な画像表現 |
サイズ変更 | 拡大・縮小に耐える | 拡大すると粗くなる |
拡張子 | pdf、svg、eps、aiなど | pdf、svg、eps、aiなど |
●ロゴマークのデータはベクタ形式で
ベクタ形式はアンカーポイントやパスがあります
ロゴやイラストをきれい印刷するには、ベクタ形式のデータが適しています。
ロゴマークやイラストのデータはベクタ形式のものをお送りください。拡大しても画質が劣化せずきれいな仕上がりになります。
●写真データは高解像度で
写真データは主にラスタ形式です。ロゴ(ベクタ形式がない場合)や写真データは、なるべく高解像度のデータをお送りください。
高解像度の写真とは
低解像度の写真は、画素数が少ないため粗く見えます。印刷は同様に粗い仕上がりになり、拡大するとさらに粗くなります。
これに対し高解像度の写真は、精密で鮮明に見えます。
同じ写真が2つあった場合、高解像度のデータの方がサイズは大きくなります。
低解像度の写真には、ジャギー(ギザギザ)が現れます。
●シャギーが出るPDFデータ
拡張子がPDFであっても、ラスタPDFは色や形の情報を数値化していないので、拡大すると劣化します。
仕上がりサイズのプレビューでご覧いただいた時点でシャギー(エッジに現れるギザギザやモヤモヤ)が出ていれば、同様に粗い仕上がりになります。
PDFのプレビュー。仕上がりと同じサイズ表示でご確認ください。
●データトレースとは
印刷に向かない粗いラスタ形式のデータを専用ソフトでなぞって、印刷用にベクタ形式を作成します。
弊社で対応できますので、ご希望の際はご注文ください。
- 複雑なロゴや写真、原稿が不明瞭なものはトレースできません。
- ベクタ形式のデータは、デザインを作成した方が保管されている場合があります。デザインを依頼した会社に、お問い合わせください。