飲食関連【デザイン参考事例】A看板・ポスター印刷
A看板・ポスター用デザイン参考例とデザイナーからのアドバイス
~食品・飲食関連(一)編~
フードポスター【一】
食べ物のポスターを制作する際の大切なポイントは、「その食べ物の魅力が見る側に伝わること」です。
食べ物のポスターの主役はあくまで、商品としての食べ物であるためデザイナーはその商品の魅力を最大限に伝える必要があります。また、見る側が「食べたい」と思うのは直感的な部分もあるため、インパクトを持たせることで興味をそそるという方法もあります。
わかりやすく言えば、見る側がその食べ物の味や風味を想像させることができればそのポスターの役割を果たしていることになります。想像させるのは、写真や文字、キャッチコピー、カラーリングのバランスが重要になります。では、具体的に様々なポスターを見ていきましょう。
ラーメン ポスター
「黒味噌らー麺」というメニューのポスターデザインです。シンプルながら思い切った構成とカラーリングですぐに目に飛び込んできます。壁などに貼られていると、非常に目立つポスターであり、その商品の魅力が伝わってきます。
もう1つ工夫をするのであれば、見る側に「味を想像させる」ことです。黒味噌であれば決して辛いラーメンではないと思うのですが、このポスターだと少し「辛いのかな?」と迷わせてしまうかもしれません。
なぜなら黒を全面的に配置することで「黒胡椒」の味を想像してしまうからだと思います。イエローやレッドも「辛さ」をイメージさせるカラーであるため、全体的にそうしたイメージを持ってしまうのかもしれません。ロゴのカラーやメニューの表示の色をホワイトでスッキリさせて、味の特徴を文字で書くとより良いものに仕上がります。

中華料理 ポスター
「虎と龍」という中華料理店の夏の宴会プランのポスターです。商品の魅力が写真からしっかり伝わってくるデザインです。店舗内の席の写真が右下部分に挿入されているため、店内の様子がわかります。料理も豪華ですがプレミアムビールが注文できるのに安価であり、同僚や会社の仲間とぜひ使ってみたいと思わせるポスターです。
「夏こそ中華!」という力強いキャッチコピーがありますが、見る側からしたらなぜ夏に中華を食べるのかちょっと良くわからないと感じるかもしれません。夏に中華を食べる理由を明確に伝えるキャッチコピーだと、もっと良くなります。

手羽先ポスター
「神戸手羽先 柚子胡椒マヨネーズ」のポスターです。商品の写真が非常に良いポスターで手羽先を食べた時の味を見る側に感じさせてくれるポスターです。最高金賞を受賞しているという表示が金色でカラーリングされており、堂々と店内に貼りだされているのが想像できるようです。
「5年連続 最高金賞受賞」という文字にもう少し説明があるといいかもしれません。。何の最高金賞であるのかを客観的に説明があると、その価値を正確に伝えられるでしょう。

ランチメニュー ポスター
ランチメニューのポスターです。商品のラインナップが多彩で毎日通っても飽きないほどです。価格も手ごろで、忙しいビジネスマンには「待ち時間0分」の商品もあるためお店は毎日繁盛しているでしょう。ポスターデザインも写真が多く使われているために、見ているだけで楽しくなります。

冷やしらーめん ポスター
「冷やしとろろざるらーめん」のポスターデザインです。写真とキャッチコピーからその味を見る側が想像できるデザインに仕上がっています。定食屋であれば、店内に貼る商品ポスターとして非常に良いものだと思います。
商品としても独自の魅力があり、「冷やしとろろざる」であれば「そば」を連想したくなりますが、そこをあえて「らーめん」で食べるというオンリーワンの商品になっています。本来であればなかなか味を想像できにくいものですが、キャッチコピーで食感とのどごしを絶妙に伝えてられているために、見る側が味を想像できるのです。
背景と商品名にブルーが使われており、「冷えている」というイメージをしっかり伝えられています。夏の暑い日に少々バテ気味でも美味しく食べられるような気がします。思わず注文したくなる人も多いのではないでしょうか。
