飲食関連(鍋・ホットサンド他)【デザイン参考事例】A看板・ポスター印刷
A看板・ポスター用デザイン参考例とデザイナーからのアドバイス
~食品・飲食関連(鍋・ちりめん・ホットサンド・ラーメン)編~
ちりめん販売 ポスター
「創作ちりめん」のポスターデザインです。このポスターはカラーの配置が非常に巧妙で、デザイナーのセンスを感じるポスターです。「創作ちりめん」という文字にカラーでメリハリをつけています。6文字であることからちりめんの種類を6色で表現しており、そのアイデアが非常に秀逸です。
更に、このポスターで注目して欲しいのはフォントの選択です。全ての文字を縦にして力強い日本語のフォントで仕上げられています。職人を思わせるフォントによりデザイン全体にほど良い緊張感が生まれています。
書かれている案内文も、ちりめんを「どのように食べたら美味しいのか?」という見る側の疑問に先回りして回答していることで、購入までの距離を縮めています。写真も非常に上手いもので、手前と奥の部分に綺麗なぼかしが入っていることで、見る側の視点をしっかり誘導できています。全体的に非常にレベルの高いデザインですね。
ラーメン店 ポスター
「麵屋はやぶさ」の豊潤はやぶさというラーメンの商品ポスターデザインです。キャッチアイとしてのラーメンの写真が素晴らしく、堂々とした構成から自信の一杯であるということを感じさせるデザインになっています。
「人気No.1」というイエローの配置が非常に活きており、初めて来店した客のほとんどがおそらくこの豊潤はやぶさを注文するのではないでしょうか。
背景をブラックにすることでラーメンの写真を目立たせ、見る側を迷わせることのないストレートなデザインに仕上がりました。ラーメンの丼もブラックに統一している部分にもデザインのこだわりを感じます。
もう少し工夫するのであれば、文字の配置を縦横できっちり揃えることとでしょう。また、麵屋はやぶさのロゴの背景がホワイトであるため、少し浮いてしまっています。下部に横一線のホワイトの枠を作り、そこにロゴを中央に配置することで高級感を損なうことなく処理することができます。
ビールと点心のポスター
「ここくらふと」のポスターデザインです。クラフトビールと手打ち点心の配置が非常に優れており、それを邪魔しない文字配置が秀逸なポスターに仕上げています。
木目のテーブルを背景に美味しそうな料理とビールが映えています。木目の素材を全面に使うことでお皿のホワイトが料理の絵画で言う「額縁」の替わりをしているかのような印象を受けます。
クラフトビールも色が違う3種類が配置されており、様々なクラフトビールの味を楽しむことができるということがわかります。
鍋料理 ポスター
「秋冬限定メニュー」のポスターデザインです。白鍋と赤鍋というダブルメインの商品があり、「逸品メニュー」の記載があります。宴会シーズンには是非行ってみたいと思わせるポスターデザインです。
鍋のイラストが非常に画力に優れており、ポスター全体のイメージを上手に牽引しています。細かい描写から、お酒を飲みながら楽しい宴会を想像させてくれます。イラストの配置も絶妙でどちらも注文してみたくなります。
ポスターにもしっかりと季節感を感じることのできる紅葉や、雪だるまのイラストが配置されており、寒い日に食べる鍋というイメージを見事に演出しています。また、どのメニューの背景にもイラストは配置されており、その料理の味を想像させる工夫がされています。
フォントも非常に全体のイメージとマッチしており、文字の配置も綺麗に整頓されています。そのため、全体的な統一感を感じることができるのです。
喫茶店 ポスター
喫茶店のポスターデザインです。まず目に飛び込んでくるのはハート形のラテアートと「¥250のしあわせ」というキャッチコピーです。わずか250円でラテが楽しめる喫茶店というメッセージが伝わるため、非常に良いポスターになっています。小腹が空いた人には美味しそうなホットサンドをラテとセットでオーダーしたくなるでしょう。
このポスターが優れている点は、ホワイトのラインです。外周にホワイトのラインがあることで、ラテとホットサンドの写真にまとまりが感じられるのです。
ホットサンドの美味しそうな画像にホットサンドのメニューがあり、この点だけ少し残念な気がします。下部に2列で配置しても良かったのかもしれません。
しかし、非常に良いポスターだと思います。250円という気軽さを訴えながら単価アップのための布石をしっかり打てているという点も非常に良いですね。