参加率が上がる!楽しい防災イベント事例4選
地震・台風・豪雨・火事などの災害は、いつ自分や周りに被害が及ぶかわかりません。災害は怖がるのではなく、きちんと知識を身につけることが大切です。そのため、行政や民営など様々な場所で「防災イベント」が開催されています。しかし、防災イベントは「楽しくないから」という理由から参加率が少ないことも往々にしてあります。
そこで、今回は子供も大人も楽しんで参加できる防災イベントを集めました。実際に開催された4つの事例をご紹介します。
■防災意識が上がる、防災クッキング■
マンションで防災イベントを開催しても「住民が集まらない」ということがよくあります。今回は、神奈川県にあるマンション「ミソラシア横浜桜ヶ丘」で人気を博した防災イベント・「防災クッキング」をピックアップしました。
「防災クッキング」とは
災害が起きた時、物資の支給がすぐに始まるわけではありせん。まず食べられるのは自宅にある「いつもの食材」。ただし、ライフラインが停止してしまうと「いつもどおりの調理」ができなくなってしまいます。今回は防災クッキングアドバイザーの鈴木佳代子さんを講師にお招きし、いつもの食材のいざという時の使い方を学ぶ「防災クッキング」をレクチャーいただきました。
こちらのイベントでは、なんと!ポリ袋を利用したクッキングをしたそうです。手もほとんど汚さず簡単にできるので、子供も大人も楽しんで取り組めるイベントですね。
またクッキング後は、講師の被災経験の話を聞くことで「楽しい」だけではなく、地震に対する意識も高められるところもいいですね。
実際に参加したマンション住民からは、「家に帰ったらテレビを固定しようと思う」などの意見があったそうです。元々、防災クッキングは「災害後」を想定しているため、調理器具をあまり使用しません。キッチン設備がない場所でも開催できるため、どこでもすぐに取り組めそうなおすすめ事例です!
■お祭りと並行して、的あてゲーム■
子供に防災イベント参加してもらうためには、「楽しさ」を全面に出すことが大切です。
そして、やはり子供が楽しいと感じるのは「ゲーム」ですよね。そこで、防災体験をゲーム形式することで、多くの子供の参加を実現した三重県のイベントをご紹介します。
8月27日(土)に行われた当地域の夏まつりに、防災防犯部会も参加協力しました。
・「100円防災」の展示
・「Kids 消防士的あてゲーム」
・「抽選会用景品(安心で賞・備えま賞)」の出品
毎年実施されている【総合防災訓練】で、
”水消火器”を使った「消火訓練」を行っていますが、
お子さん(特に未就学児)には”水消火器”は扱いにくいので、
今回、消火器型の水鉄砲を使い、的あてゲーム感覚で、
小さなお子さんにも「消火体験(訓練)」をして頂いた所、
大好評でした!!
引用元:https://ameblo.jp/minnade-manabousai/entry-12196754643.html
子供たちがゲーム感覚で「防災の大切さ」を実感できる事例ですね。150個の景品すべてがなくなったとのことで、とても大盛況だったことがうかがえます。夏祭りの中で行われたということで、「お祭り」の楽しい雰囲気があったこともこのイベントの成功のポイントではないでしょうか。
ペットボトルと水鉄砲があればできるので、お金をかけずに開催可能なのも取り入れやすそうです!
■身近なもので遊べる!を伝える防災ピクニック■
災害時の避難場所と言えば「学校」や「体育館」ですが、収容しきれない場合は「公園」も避難場所となります。今回は『公園・野外で親子が楽しめる防災』をテーマにした、「防災キャラバンin六仙公園(東久留米市)」をご紹介します。イベントでは、ダンボールハウスを作りながら、子供達が自由に遊べるよう考慮されたようです。
ダンボールハウス作成にあたって出てくる端切れや、残ったダンボールを用紙代わりにして、小学生以下の小さな子どもたちには「自由にお絵かき&工作」コーナーで楽しく遊んでもらえるスペース、時間をつくりました。
保護者や他の来場者の方に対して、弊会の担当指導員から「被災した後は子どもたちが自由に遊べる環境、空間、時間、物が足りなくなってしまいます。大人目線で考えれば捨ててゴミになってしまう端切れのダンボールや、余った筆記用具でも、子どもたちにかかれば立派な遊び道具になります。身近なものと、子どもたち自身の力に目を向けて、少しでもストレスが軽減されるような工夫をしてください」と説明しました。
「防災ピクニック」以外のコンテンツも行われたそうですが、このイベントには小学生や乳幼児連れの親子約500人が参加したそうで驚きですね!
実際に被災したときを想定したダンボールハウスづくりは、一見深刻になりがちですが、子供が無邪気に遊ぶ姿を傍らに見ることで、楽しい雰囲気に一転します。こういったイベントを親子で経験しておくことで、実際に被災した際の心構えを持つことができそうですね。
■近所つながりが生まれる、防災お茶会■
災害に遭った際、近所の人の助けや連携により助かることがあるかもしれません。そのためには、まず近所の人たちの「顔」を知り、親しくなることが大切ですよね。そこで、三鷹市では「防災お茶会」を開催。家がより近い人同士が集まれるよう、班ごとに区切り少人数で行ったそうです。
今年は防災お茶会に挑戦しました。
ご近所同士のつながりが最大の防災!
班ごと(班は10~20世帯)で防災お茶会を開催しました。
1月末までに6回開催。
【防災お茶会の内容】
〇 三鷹市防災課からのお話
〇 町会からの話
〇 質疑応答など自由に懇談
【町会からの話の詳細】
〇 災害時在宅生活支援施設の説明
〇 災害対策本部の組織
救急救護班・情報収集班・物資調達班
〇 安全安心メールの登録
〇 街頭消火器、消火栓の位置確認
〇 防災倉庫の鍵(キーボックス)、防災倉庫備品
〇 「自助7割、共助2割、公助1割」
阪神淡路大震災の直後から語りつがれている教訓
【防災お茶会の効果】
〇 ご近所のつながり
要援護者情報
〇 町会の他の活動にも参加、協力
〇 井戸の提供申し出
〇 街頭消火器の増設
〇 人材発掘・・・看護師、手話、高校生
「防災お茶会」とは素晴らしい取り組みですよね。街頭消火器の場所や、防災倉庫備品についてあらかじめ知っておくことで、災害時に冷静に対応できそうです。
お茶会を通して近所の方と親しくなることは、災害時だけでなく、日常でもプラス要因が多いでしょう。このイベントを通じて、普段の生活もさらに楽しくなりそうです!
地域会館や公民館などの場所があれば、お金をかけずに開催できるのも良いですね。
今回は防災イベントを楽しく開催する事例をお伝えしました。子供から大人まで防災意識を高めることは非常に大切なことです。イベントを通して、楽しみつつ伝えられると良いですね。ぜひ参考にしてみてください。
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