図書館が活気づく!イベント事例4選
図書館は赤ちゃんから高齢者まで多くの年齢層の方が利用される施設の1つ。利用者の方が楽しめるようなイベントを開催している図書館は多いですよね。そこで今回は、様々な年代の方が楽しめて、図書館に「行きたい!」と思ってもらえるイベントをたくさんご紹介します。実際に図書館で開催された事例を4つピックアップしました。
職業体験もできる、『子ども司書』体験!
図書館は本を「読むところ」「借りるところ」ですよね。でも「読んであげる」「貸し出す」という体験ができるイベントがあれば、もっと興味を持つ子供は増えるのではないでしょうか?そこで、大阪府堺市にある東図書館で開催された「さかい子ども司書養成講座」の事例を取り上げてみました。
「さかい子ども司書」にチャレンジ!東図書館では、2つの小学校と連携し、「さかい子ども司書養成講座」を実施しました。
【講座内容】
1 図書館ってどんなところ?探検ツアーとカウンター実習
2 本の並べ方(日本十進分類法)とレファレンス実習
3 本のしくみと修理の方法について
4 絵本講座と読み聞かせ実習
5 お気に入りの本を紹介してみよう(POP作成と展示)
全て受講した児童には、「さかい子ども司書認定証」を渡します。
引用元:http://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/library/column/20170705_KS_higashi.html
普段とは違う「図書館の一面」を見ることができるなんて楽しそうですね!本の貸し出しや絵本の読み書かせは、実際に図書館に来館された利用者さんに対して行ったそうです。職業体験することで、司書という仕事の大変さや楽しさが伝わったのではないでしょうか?今回の体験では「子ども司書認定証」をもらえるのも、子供にとっては嬉しいですね。参加した子供たちの中で、将来本当の司書さんになる子がいるかもしれません。
本の福袋&おみくじ
お正月のイベントといえば「福袋」や「おみくじ」。年始にそれらを取り入れて楽しいイベントを行った図書館があるのです!おみくじには、うさぎの絵を入れることで子供たちにも好評だった様子です。今回は「本の福袋」と「ほんのおみくじ」イベントを行った千葉県印西市の大森図書館の事例を見てみましょう!
■本の福袋新春企画として印西市の図書館としてははじめての「本の福袋」をご用意しました。職員が選んだテーマの本3冊を1セットとして、中身が見えないようにして選んでいただきました。この企画を楽しみにしていたというお声もいただき嬉しい限りです。40セットほど用意した福袋の多くを借りていただくことができました。
■ほんのおみくじ
運だめしのおみくじを引いて、おみくじに書かれたおすすめの絵本や児童書を貸し出す「ほんのおみくじ」を行いました。うさぎさんのおみくじは子供達にも好評で、カウンターに来てくれた多くの子がおみくじを楽しみ、たくさんの本を借りて行ってくれました。
自分が選ぶ本は、普段あまり意識していないつもりでも、実は同じ作者や好きな系統に偏ってしまうものだそうです。そんな中、福袋やおみくじにして無造作に選べる、というのは新鮮で良いですね!大森図書館では、福袋の表紙に「どうぶつ」や「ミステリー」などと書きテーマが分かるようにしていたそうですが、ジャンルを混合させた福袋をつくってみても面白そうです!
世界に一つだけのてづくり絵本
近年では、ものづくりイベントを開催する図書館も多いです。様々なイベントを開催している海老名市立図書館では、「オリジナル絵本をつくるワークショップ」を開催!全3回講座になっており、1回・2回目は絵や文章の作成して、3回目は本にしていく作業をしたそうです。そんなワクワクするイベントの詳細はこちら。
海老名の図書館が開催している催し物で、予約開始から10分程であっという間に埋まってしまうほど人気のイベント。
図書館の司書さんが作り方を教えてくれ、用紙や道具が用意されているのになんと無料で参加できます。
(自分で付けたい材料を持参しても作れます)
三日間かけて作るので、完成したときは感動しますよ!
絵本づくりの楽しさや大変さを体感できて、絵本への愛着がわきそうなイベントですね。手作りの絵本にはきちんとコーティングもしてくれるので、大人になるまで大切に保管できそうなのも嬉しいですね。このイベントは、小学校1年生から4年生までは保護者同伴必須とのこと。子供が大きくなると、親と一緒に図書館に行くことが少なくなってしまいまうので、こうしたイベントを通して親子の触れ合いができるのも良いきっかけになるのではないでしょうか。
認知症予防にもなる、思い出語り
最後に、高齢者の方に向けたイベントをご紹介します。香川県にある大橋記念図書館では「思い出語りでいきいき元気!」というイベントを開催。昔の思い出を参加者のみんなで語り合おう、というイベントです。過去を回想して人に伝えることは、心理療法の1つであり認知症予防効果があるのだそうです。
掃除をしていたら懐かしい写真が出てきて,つい眺めているうちに時間が経つのを忘れてしまったという経験はありませんか?回想は過去と現在の,そして明日とみらいとをつなぐ時間の縁です。
高齢者にとって,懐しい昔を思い出しながら楽しい時間を過ごすことはとても心地よいことです。
大橋記念図書館では高齢者の認知症予防に役立てるため,心理療法の一つである回想法を取り入れて「思い出語りの会」を行っています。
引用元:https://www.city.sakaide.lg.jp/site/toshokan-top/lib-omoide.html
こちらの図書館では、所蔵されている昔の町の写真や昭和時代の道具(氷で冷やす冷蔵庫・ランプなど)を使って語り合いをするそうです。高齢者同士で昔話がはずみそうなイベントですね。イベントを体験した人からは、「表情が明るくなった」「笑顔が増えた」などといった声があったそうです。「若々しく年をとりたい」と願う高齢者が多いため、こういったイベントが各地で行われると素敵なことですね。
いかがでしたか?どの図書館のイベントも「利用者目線」を大切にしていて、誰もが喜びそうな事例ばかりでしたね。上では紹介しきれませんでしたが、赤ちゃん・子供向けに人形劇や絵本の読み聞かせ、大人向けに上映会や謎解きイベントなど、面白そうなイベントを行っている図書館もたくさんあります。ぜひ参考にしてみてください。
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