人物メインのポスター【デザイン参考事例】A看板・ポスター印刷
A看板・ポスター用デザイン参考例とデザイナーからのアドバイス
~人物メイン編~
人をメインにしたポスターは、基本的にインパクトのあるデザインに仕上げる効果があります。人は少なからず人の顔を見ながら生活をしています。つまり、自然と人は人の表情からその心象を読み取る訓練を毎日しています。
そのため、人をメインにすれば自然と人の注目を集めることができます。これが例えばコンサートなどその人を軸としたサービスを訴求するポスターであれば一貫性があり、見る側にとってもわかりやすいポスターを仕上げることができますが、その人をイメージキャラクターにした商品の訴求の場合は、見る側が混乱しないようにそのストーリーを作り上げることが必要になります。
具体的にポスターを見ながらそのことについて考えていきましょう。
ちりめんを販売する商店のポスターデザイン
ちりめんを主軸にした商店のポスターデザインです。写真の人物部分のみをモノクロに加工することで、「職人」というイメージを見る側に与えることに成功しています。職人といえば技術の錬磨によって品質の高いものを提供してくれるイメージがあるため、一種のブランディングに成功したデザインだと言えるでしょう。
非常に素晴らしい写真で、手前が綺麗にボケておりピントをこの人物にしっかりと合わせています。見る側の視点を自然と誘導することができています。しかも、この人物が仕事に集中しているためにその人が作るものに興味や関心が寄せられるのです。
カラー構成も見事で、写真を完全にモノクロにしてしまうと古臭さが出てしまいますがやや青みを全体にかけることで、そうした印象を与えることを避けられています。文字のフォントもポスター全体のイメージとマッチしており、デザイナーのセンスの良さを感じます。
人を中心としたポスターデザインを制作する際には、このようなデザインを参考にしたいところです。

トレーニング用品のポスターデザイン
トレーニング機器とボディスーツのポスターデザインです。ブラックとホワイトで構成されるデザインからは非常に力強さを感じるデザインに仕上がっています。女性の視線がこちらに向いており、メッセージ性を感じます。
「わずか20分であなたのトレーニングの効果を最大限にする」という商品の魅力をもっと打ち出してもいいかもしれませんね。

音楽教室のポスターデザイン
音楽教室のポスターデザインです。アコースティックギターを座って演奏する男性をメインにおいたポスターデザインで、遠目からでも音楽に関連したポスターであることがすぐに分かります。
非常にクールな印象を受けるデザインで、男性の音楽に対する思いなどが伝わってくるようです。

メイドカフェのポスターデザイン
メイドカフェのポスターデザインです。メイド姿の女性が笑顔でこちらを見ているデザインとなっており、メイドカフェであるというイメージをしっかりと伝えるデザインとなっています。
文字の配置とカラーも柔らかい印象を受けるため、誰でも気軽に入れる店舗であるという印象を与えることができています。
またメイドカフェに通いなれた人であれば、そのサービスの相場が大体わかると思いますが、一般的に価格が不透明な印象があるため、具体的にサービスの料金設定などを掲載すると、初めての人でも来店しやすくなるかもしれません。

写真展のポスターデザイン
写真展のポスターデザインです。写真と「衣食住」というややゆるい印象のフォントが非常に上手く融合しており、その世界観を見てみたいと思わせるポスターに仕上がっています。
写真の登場人物は3人で中東あたりの日常を思わせる風景になっています。服装は全員が同じ白い民族衣装のようなものを着ています。3人は何か共通の目的を果たそうとしているように見えますが、何か不具合でもあったのか確認をしているようです。それでいて緊張感を感じることはありません。
こうした人にストーリーを連想させる写真は非常に魅力があり、他の写真も是非見てみたいと思わせるでしょう。写真展のタイトルが「衣食住」であるため、他の作品には食などをテーマにしたユニークな作品があるのではないでしょうか。
このポスターの重要な要素は「抜け感」です。写真や文字のフォントによってその独特な世界観が表現されています。忙しい日常を生きる日本人にとってこうした世界観は新鮮に感じるでしょう。
