広告をつくるのと、家を建てるのは似ている。
最大の魅力を伝えるために、コンセプト設計に時間をかける。
広告をつくる前に重要な工程の一つがコンセプトを決めることです。コンセプトとは、広告で何を伝えるかの「何」をわかりやすく言葉にしたもの。全体を統括するテーマと言ってもいいでしょう。例えば、あなたがカフェオーナーであるとして、自分の店を宣伝したいと考えます。一番の売りが「こだわりの豆で挽いた美味しいコーヒー」であれば、コンセプトは「こだわりの豆で挽いた美味しいコーヒーが飲める店」となります。このコンセプトをもとにコピーライティングやデザインをしていくのです。コンセプトを出すまでは相当の時間をかける必要があります。コンセプトがぶれていれば、最大の魅力をターゲットに伝えることができないからです。
頑丈な家づくりに不可欠な設計図。広告も同じです。
コンセプトを「美味しいコーヒーが飲める店」に設定しても広告はつくれますが、これだと差別化を図ることはできません。美味しいコーヒーを飲める店はあまりにも漠然としていますし、ほかの店でも容易に言えてしまうからです。コンセプトに「こだわりの豆で挽いた」を追加することで一気に精度は上がります。コンセプトを決めることをコンセプト設計と呼ぶのですが、それは家づくりに似ています。家を建てる前には、しっかりとした設計図が必要であるように、広告も設計図が必要なのです。設計図をわかりやすい言葉に直したものと言ってもいいでしょう。
迷ったら「一番響く」を選ぶ。
広告をある程度つくったことがある人にとっては、当たり前のコンセプト設計ですが、ま ったくの初心者が広告をつくる場合はコンセプトがぶれることが多いです。「おしゃれな感じで」「楽しい感じ」で雰囲気を伝えて、あとは広告会社に丸投げをする方も少なくありません。自分でパワーポイントなどのツールでつくる方であれば、コンセプトのことは一切気にせず、なんとなくおしゃれになど、感覚でつくる方がほとんどでしょう。設計図なしで新築の家を建てるようなものですから、完成した時には住みづらい家になってしまい、建て直さないとならなくなるのです。伝えたい魅力がいっぱいあって、どれをコンセプト
にすればいいかわからない。最初はそう悩む方も多いのですが、解決策は簡単です。ターゲットに一番響く強みをコンセプトに設定すればいいのです。「こだわりの美味しいコーヒ ー」と「低価格」と二つのメリットを言いたいのであれば、「こだわりの豆で挽いた美味しいコーヒーを安く飲める店」に変更すればいいのです。
広告出典元
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000004739.html