各専門分野に長けた人間が集まると広告効果は倍増する。
効果の出る広告は「知」の結集。
広告は相手に思いが伝わればいいので、最低コピーが一つあれば成立します。例えば、「コ ーヒーが美味しい」ということを伝えたければ「コーヒーが美味しい」という言葉があればいいのです。ただ、実際にはコピーだけでは完成度の高い広告は完成しません。全体のコンセプトを考え、コピーを書いて、デザインをおこない、クライアントへプレゼンするといった複数の工程を経ることで、よりターゲットに伝わる広告が完成します。すべての工程を一人でおこなうことはできます。ただし、それは非常に負荷のかかる作業です。プレゼン、コンセプト決め、ライティング、デザインすべてが得意な人は一人でもできますが、プロでもそのような人は多くはありません。デザインはうまいけれど、コピーが下手な人はたくさんいます。その逆も然りです。
自己満足で終わらないためのクリエイター探し。
広告は街にあふれていますので、一見自分でも簡単にできそうに見えますが、大体仕上がりは目も当てられないものとなります。仮にパワーポイントで自作したチラシで人の心を動かすには相当な広告技術が必要なのです。いい広告をつくるために欠かせないのは、すべての工程で高いレベルを実現することです。それには優秀なクリエイターを招集するか、すべての工程をクオリティ高く自分でできるようにするしかありません。後者は手間も時間も相当かかるので通常は前者となります。優秀なクリエイターを招集するのに手っ取り早いのは、優秀な広告会社に依頼することです。広告会社には営業、プランナー、コピーライター、デザイナーが揃っているので、あとは質の高い広告をつくっている会社を選ぶだけです。会社は電通や博報堂といった大手から社員数人の小規模事務所までピンキリありますので、予算や実績を見ながら選ぶことになります。
重視しなければならないのは費用対効果。
広告会社やクリエイター選びで重要なのが実績とその成果をしっかり把握することです。出した広告のほとんどが大きな効果を生んで、クライアントに売上や集客アップをもたらしてくれるところであれば安心です。どんなにコピーやデザインが優れていると感じたとしても効果が伴っていなければ広告を出す意味はありません。その広告は人の心に届くのか、デザインで強く印象付けることができるのか、多くの人に伝わる(バズる)のか。何かしらの費用対効果がなければ無意味です。実績の多さで言えば大手に分がありますが、少しの実績しかない小さな会社でも非常に効果の出る広告をつくっているところはあります。会社ではなく優秀なフリーランスのクリエイターにもそういう人はいるので、まずは仕事を依頼する際は慎重に精査する必要があります。