ふと足を止めてしまうデザイン。

第一印象が大事。
広告をパッと見た時に、一番最初に頭に入ってくるのはデザインです。印象的な写真やイラスト、カラフルな配色、インパクトのあるキャッチコピーなど、様々な要素が構成されて目に留まるデザインが完成します。印象に残らなければ、誰も積極的に広告を見ようとはしないので、デザインは非常に重要です。時間をかけて考えたキャッチコピーやボディコピーすらも読んでもらうことはできません。「目立たせたいから、文字を大きくして、原色をたくさん使おう」。そう考える方も多いですが、必ずしもそれは正解ではありません。白いA4 の紙の中心に小さなキャッチコピーが一つ。まわりは余白だけ。それだけでも十分目立ちます。もしくは全面に大きな写真を敷くのでもいいでしょう。
読みやすさも計算する。
単純に各要素を大きくし過ぎると逆に目立たなくなる場合があります。街に出て様々な広告を目にすることも多いと思いますが、ごちゃついた広告がたくさんある中で余白をたっぷり取った広告があると一際目立つと思いませんか。逆に余白の多い広告が多ければ、要素を大きくしたカラフルなデザインが目立つことになります。どのメディア、どの場所に、いつ広告を掲載するのか。それもデザインをする前に考慮しなければならないことです。次に大事なのは、情報がすんなりと頭に入ってくるかどうかです。キャッチコピーもボデ ィコピーも画像のキャプションもすべてが同じサイズであれば、どのコピーを先に読んでいいかわからず、また読みにくいためターゲットは途中で読む気をなくしてしまいます。
写真が購買意欲を刺激する。
オーソドックスなデザインとしては、キャッチコピーが一番大きく、その次がボディコピ ーの順番です。どちらも大きくしたいのであれば、キャッチとボディの間に空間を設けるなど、わかりやすい構成にする必要があります。写真やイラストの使用も広告効果に大きな影響を与えます。「おいしいナポリタン500 円」というキャッチコピーだけの広告と、キ ャッチコピーの横に美味しそうなナポリタンの画像があった場合、どっちの広告を見て食べたくなりますか?写真があるほうが美味しさを具体的にイメージすることができるので広告効果につながります。コピーも配置する写真も決まったら次は全体のトーンを決めます。かわいいパステル調のポップなデザインや都会的なスタイリッシュデザインなど、訴求したい商品やサービスに応じて変えていきます。トーンはその商品の世界観に合わせるのが一般的ですが、あえてはずすというテクニックもあります。