キンコーズさんに聞いてみたい大判ポスター印刷データ・フォーマット
弊社と同じ大判印刷サービスをしている業者さんの中で、一番知名度が高いのは、都市の駅前などに実店舗を展開しているキンコーズ(kinko's)さんではないでしょうか。
ハッキリいって、巨人ですね。
まあ、数年後には追い抜いているかもしれませんけども・・・ムリムリ(笑)。
ところで、今知ったのですが、キンコーズさんの大判印刷サービスでは、入稿データ形式を以下のように決めていますね(2017年1月現在)。
参考URL:http://www.kinkos.co.jp/sales/poster.html
イラストレーター、フォトショップ、PDF、PowerPoint、Excel、Word 等での入稿が可能です。※PDF ファイル(プレス品質)を推奨
イラストレーターファイルは、テンプレートデータをダウンロードできます。
データ作成時の注意点やバージョンの確認、読み込み可能メディア等は、お手数ですがご利用店舗までお問い合わせ下さい。
ちなみに、価格の違いを、ちょっとだけ、チェックしてみて下さい。
キンコーズさんの価格表ページはこちら、弊社hotdoggerの価格表ページはこちらです。価格や品質の話は、いずれあらためて・・・。
話を戻しまして、キンコーズさんが大判印刷サービスを始めたばかりの2000年代前半の頃は、アウトライン済みのイラストレーター形式しか受付していなかったような気が。
私の記憶が確かなら・・・あまり自信がないですが。すいません。
いつからか、PowerPoint、Excel、Word(以下、オフィス形式)をOKとしたようです。
それは、きっと顧客の要望が増え、無視できなくなったからでしょう。
この推測が本当に正しいのか、いちどキンコーズのスタッフさんに聞いてみたいものです。
(弊社付近(富山市)には店が無いので、願いはかないませんが・・・)
あと、オフィス形式で入稿されたデータをポスター印刷して納品した際の、顧客の満足度が、どの程度であるのかも、同じ業界で飯を食うプロとして、興味があります。
なぜかというと、オフィス形式だと、出来上がるデータがOSやアプリケーションのバージョン、またはセットアップしたプリンタ(のドライバ)に大きく左右されるために、以下のような困ったことが起こることが多いからです。
・貼り込んだ画像の位置がずれる元データがA3以下で作ってあり、印刷時にA2以上に拡大する場合などで、特にズレが目立つことも。テキストボックなどは文字の改行位置が変わったりも。
・別の種類のフォントに置き換えられる作成した際に使用したフォントが、印刷側の環境にない場合に、別の種類のフォントに置き換えられる。結果、雰囲気が全然変わったものになる。
・カラーモードを指定できないためにRGB固定となるデータをRGBで作成した場合、プリンタ出力時はCMYKのために、幾つかの色が置き換えられてしまいます。黄が黄緑に、ピンクが青紫になるなど・・・(原色はあまり変わりません。中間色には影響大です)。
大判プリントは低コストなので、「ものは試し」でも良いと思いますが、一枚あたりのコストが高価なバックボードでは、下手するとおカネがどんどん飛んでいきますので、全くおすすめできません。
「なによ、こっちは完璧なデータで持ってきたのに、何でズレてるのよっ!」
「おかしいだろ、何で字体が変わってるんだ、コレジャナイ! やり直せ!」
こんな、お客さまからのクレームを受けていないのか、そんな辛い思いを、彼らはしていないのか(私は書いているだけでツライ)。
聞いてみたい。
弊社では、オフィス形式でのデータは、なるべくPDFに変換して頂いてからの入稿をお願いしています。
PDFに変換すると、開いたり印刷したりする環境が変わっても、ズレやフォントの問題は起こりません。
(ただし、お使いのPCのWord->PDFのようなソフト間での変換過程では、ズレは起こりるときがあります)。
救いとしては、2007バージョン以降のオフィスソフトには、PDFフォーマットの保存機能が標準または無料アドインでついてくることです。
以下のようなフローで、何とか自分の思ったものに近づけることができるでしょう。
- オフィスソフトでデータを制作
- PDFフォーマットで保存
- .2で制作したデータファイルを開き、画面確認または家庭のプリンタで出力ズレなどをチェックし、データを修正する。
- データの完成
以上です。がんばって下さい!!