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- キャッチコピー
機能数のアピールだけではありきたり
新聞の折込チラシで見かけた、小じわケアクリームのタイトルです。
(よくあるタイトル)
1つで10機能そなえた小じわケア
今回のタイトルはたまたま小じわケアクリームですが、1つで複数の機能を兼ね備えた商品の広告では「機能数が豊富!」とか「機能を5個そなえた」などのタイトルを使ってしまいがちです。
たしかに、1つの商品で機能を複数そなえていることは、その商品の売りになりますし、ライバル商品との差別化にもつながると思います。ただ、機能が多いことをタイトルでそのまま伝えても、ありきたりで人の目には止まらない広告になってしまいます。
(売
「繊細」も「パワフル」も何も伝えていない
雑誌でみかけた除湿機のタイトルです。
(よくあるタイトル)
繊細なデザインとパワフルな除湿力を併せもつ
家電品でよく見かけるのが、このタイトルでも使われている「繊細なデザイン」や「パワフルな除湿力」などといった曖昧な言い方です。
パワフルというのは、その家電の性能を表す言葉なのでまだ理解はできます。が、「繊細なデザイン」と言われても、見た目の感じ方は人それぞれなので、ただ価値観を押し付けているだけです。
そして一番重要なのが、このタイトルは結局、消費者に商品の良さを何も伝えていないという点です。
(売れるタイトル)
改良を重ねるのは当たり前
新聞広告で見かけた磁気サポーターのタイトルです。
(よくあるタイトル)
ダブル効果でめぐり改善。改良を重ねて新登場!
どんな商品も、改良を重ねるのはあたりまえです。それは消費者も当然しっていることであり、それをわざわざ広告のタイトルに書いたとしても、効果はありません。
また他の商品でも多く同じように使われているので、埋没してしまうでしょう。
前半の「ダブル効果でめぐり改善」についても、具体的なことは一切書かれておらず、消費者を置いてきぼりにしています。
(売れるタイトル)
お風呂に入るとき以外、肩こりの治療をしている。
謎の造語は使わない
新聞広告で見かけた男性用革靴のタイトルです。
(よくあるタイトル)
高い目線で「男人生」をアップ!
このタイトルを見て思うこと、それは共感でも商品への興味でもなく、「男人生」という謎の造語への疑問です。
「男人生」が言わんとしていることは何となく理解できますが、「男の人生」とすれば済む話で、わざわざ造語にする必要性がありません。
タイトルにおいて造語を使ったほうが効果があることもありますが、それは造語がその商品のベネフィットを伝える上で効果がある場合です。
(売れるタイトル)
クタクタの革靴を履いて、昇進し
その商品を使う人のことを深く考える
新聞広告で見かけたサプリメントのタイトルです。
(よくあるタイトル)
内臓脂肪を「ラクトフェリン」で減らす
「ラクトフェリン」は、内臓脂肪が減ることが臨床実験で確認された商品です。
ですので、このタイトルになんら間違いはありませんが、あまり面白みが無いためスルーされる可能性が高いと思います。
面白みというのは、その商品を使う人にどれだけ寄り添っているか?ということです。
たとえば、この商品の場合、「太っていて内臓脂肪がある人」だけではなく、「内臓脂肪を落としたいけれど運動不足の人」や、「ダイエットをしているけど内臓脂肪が落ちない人」
ユーモアは文体ではなく中身に宿る
雑誌で見かけたゴルフクラブのタイトルです。
(よくあるタイトル)
飛びすぎちゃって、困っちゃう~!
このタイトルを作った人は、おそらくユーモアのあるタイトルを狙っていると思います。
しかし、それはあんまり成功していないように感じます。
なぜなら、口調や文体をいじっただけではユーモアとは呼べないからです。
ユーモアは、奇をてらった文体ではなく、普通の文体でも思わず笑ってしまうような表現のことを指します。
ちなみに、このタイトルを普通の言い方にすると「飛びすぎて困る」です。ユーモアは皆無ですね。
(売れるタ