スマホやデジカメで撮影した写真でポスター印刷できるの?その2
デザイナーに頼まず自分で作る!初心者でも簡単!スマホやデジカメで撮影した画像を使ってポスターを作る
【1.ポスターに使いやすい写真の構図・レイアウト】
ひとくちに写真を撮る、といっても、いろいろな撮り方があります。
人物、食材、風景など……いまのスマートフォンアプリでは時々に応じてきれいに加工してくれる機能はついていますが、写真を撮る際の構図についてはレクチャーできるものではありません。
写真というのは基本的に長方形の中に納まる絵となります。
その一枚の長方形の中で「きれいに見える構図」というものがいくつかあります。
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とはいえ、そういった構図はなんだか理論的で、名前もとっつきにくいナントカ構図……となってしまっているのは否めません。
ここではもっと簡単に、もっとお手軽に、スマートフォンの画面内で「きれいに見える構図」を探っていきます。
本日のピックアップテーマは「飲食店のポスターに使えそうな写真の撮り方」です。
調理された品や食材を撮影する場合の「角度」
お皿や食材には高さや幅がありますが、お皿が載る場所は基本的には平行です。その上に何が載っていようとも、撮影できる範囲は0度から180度となります。
トーストのように裏表があるものだと確かに180度までありますが、基本的に料理は0度から90度までの角度で撮影されます。
お皿や食材の高さによって、この0度から90度の間で撮影角度を決めることができます。ここでは0度、45度、90度をベースに考えます。
調理された品や食材を撮影する場合の
「ズームアップ、ズームアウト」
カメラによってズームできる大きさは決まっています。スマートフォンも決まっていますが、カメラのレンズを食品に近づけることによって、かなりのズームアップができます。
このズームと角度を組み合わせて撮影していきます。
写真の長方形の中で組む構図・レイアウトの基本
マーケティングにおける視線移動の法則として、第一に「Zの法則」というものがあります。
広告の効果的な視線誘導とレイアウトのお話|incloop株式会社
いわゆるZの法則、というものは、以下のようなことになります。
- 視線は文字を左から右へ、上から下へ読む
- 視線は画像を左から右へ、上から下へ見ていく
縦文字を数行にわたって扱っている場合は右上から視点が始まる場合もありますが、基本は上記となります。つまり、伝えたいことは「最初に」アプローチするために左上へ、覚えておいてほしいことは「最後に」アプローチするために右下に、というのがもっともベーシックな構図です。
写真の長方形が縦型の場合は、上から下へ見る力が強まります。横型の場合は左から右へ見る力が強まります。基本的にポスターは縦構造が多いです。また、応用として、色に関する以下をおさえておくと便利です。
- 視線は色を淡い色から暗い色を追いかける
- 視線は色をくすんだ色より鮮やかな色を優先的に覚えていく
- 視線は画像のぼやけた部分よりもより鮮明なものを覚えていく
では簡易な例をあげていきます。(以下、クリックで拡大できます)
例1.斜め45度、適度なズームで撮影した、上から下へ目が動く写真 縦型
最もスタンダートな構図です。ファミリーレストランなどでもよく見られます。
センターに被写体を置くことによって、よりまっすぐ下へ視線を誘導する配置となっています。例2.真横0度、適度なズームで撮影した、上から下へ目が動く写真 縦型
左上に空きスペースを作ることで、効果的に文字入れができます。何かしらキャッチコピーを使用したい場合は、わざと空きスペースを作るのもテクニックです。被写体を並べることでパターンのように撮影しています。全体的に静止した印象を与えるので、ポスターサイズが小さくてもインパクトのあるアプローチができます。
例3.真上180度、適度なズームで撮影した、上から下へ目が動く写真 縦型
おしゃれなスイーツ屋さんによくみられる構図です。白ですっきりと被写体を目立たせています。
にぎやかな画面になっています。文字が入りにくい構図ではありますが、やり方によっては効果的に背景を生かすことができます。
例4.極端なズームアップを使ったダイナミックな写真 横型
全体図が見えないために詳細がわからなくなっていますが、ダイナミックな表現ができます。
細部をズームすることでより具体的においしさをイメージすることができます。
もし、料理の写真がない、あるいは写真はあるけど数が多いだけでどれもよくない……となった場合
ウェブで写真を買ってしまう場合は、「素材で推す」
食材はたくさんのフリーフォト、あるいは有料フォトで買うことができます。撮影に自信がない場合は手を伸ばしてみるのもいいでしょう。
たくさん写真がある場合は、大胆にたくさん使ってしまう
一枚だけで使うにはちょっと、という場合は、並べると画面がにぎやかになります。これは撮影よりも加工、トリミングよりの構成です。
店内風景を写真で取ってみる
料理はないけれどやっぱりオリジナル、という場合には、店内の風景を撮影してみましょう。