スマホやデジカメで撮影した写真でポスター印刷できるの?その3
デザイナーに頼まず自分で作る!初心者でも簡単!スマホやデジカメで撮影した画像を使ってポスターを作る
【1.ポスターに使いやすい写真の構図・レイアウト-2】
前回の記事
デザイナーに頼まず自分で作る!初心者でも簡単!スマホやデジカメで撮影した画像を使ってポスターを作る【1.ポスターに使いやすい写真の構図・レイアウト】
に引き続き、ちょっとした構図・レイアウトのポイントを追っていきます。
本日のピックアップテーマは「人物のいる写真の撮り方」です。
人が被写体となったとき、人はどこをみるのか
カメラに顔認識システムがあるように、人は写真を手にしたとき、そこに人物がいる場合は、まずその人の顔を認識します。
そして、その人の向いている方向、視線の方向などを無意識に視線で追います。こういった人物のポーズがポスターのキャッチフレーズを際立たせるポイントとなります。
また、見る側のほうを見ている写真では、人はその写真の中の人の眼を見返すようになります。これは「見られる」という行動に対して、「見返す」という反射が成り立っている状態です。ポスターの多くの被写体がこちら側を向いて撮影されるのは、この人間の「見返す」というところを注視しているからです。
さらに、人はおおまかに長方形をしています。人間の眼はこの縦を一つのラインとして認識しやすく、長方形が縦にある時は上から下に、横にある時は左から右に視線を持っていきます。
このことから、背骨のラインがポスターの画面のどこに置かれるかによって、人の視線を誘導しやすくなります。
以下のことを踏まえて撮影しましょう。
- 写真において、人は最初に写っている人物の顔を認識する。
- 写真において、人は写っている人物の視線を追う。こちらを見ている写真は顔の認識力が高まる。
- 写真において、人は写っている人物の向いている方向にあるものを目で追う
- 写真において、人は写っている人物の背骨のラインにそって、頭から足元へ視線を動かしやすい。
わざと余白の空間を作る
人が写真に入っているとき、画面いっぱいに人になってしまうと、ポスターのキャッチフレーズや知らせたいことなどをテキストとして配置しても、どうしても人に視線がいってしまいます。
なので、人が写真に入っているときは、わざとテキストの余白を残しておくとあとから編集がやりやすくなります。人をくりぬいて使用する場合は、レイアウト時に余白を意識しておきましょう。
「余白」「人の顔」「背骨」でZの法則、あるいは縦構造などをうまく作ることができれば、自然な構図となります。なお、これは人物だけでなく、様々な被写体にも応用できるポイントとなります。
人をくりぬいて使用したいときは、背景の色を統一する。
Photoshopなどで選択範囲を指定し、人物のみをくりぬいて使用したい場合は、可能な限り背景を取り除きやすくするために、色を一色にしておきましょう。また、衣服や髪の色と、背景の色の差異をつけておくとあとから効率よく作業がしやすいです。
格好つけるくらいがちょうどいい
自然に、ナチュラルに、と思うよりも、思い切って恰好つけてもらったほうがいい写真が撮れます。遊び心や「良い写真」への探求心を忘れずに、トライ&エラーを繰り返して、納得のいく一枚を撮影しようとする根気が大切です。