可能な限りのコストダウン!ポスターを格安で作るには?ポスター印刷の相場を知ろう!
展示会や飲食店で大きくイベントや商品を打ち出す時に、カギとなるポスター。視覚的に訴えることができるので、飾っておくだけで効果的である面、価格もそれなりにはってしまうので、個人経営や単発イベントでは業者に頼むが億劫になってしまう面もありますね。
普通、デザイン事務所や企業にポスター作製の依頼見積もりをすると、どのくらいかかるかご存知でしょうか?
ネットで検索するとだいたい4万円から6万円、というのが標準のようですが、これに印刷代が乗っかって、おおよそ8万から10万、というのが普通です。有名デザイナーに頼めば50万どころの話では収まらないケースもあります。
「どうしてそんなに高いの?」と思われる方に、ちょっとしたデザインの見積もりの内訳を。
ポスターをデザインするときにかかる「材料費」
ポスターを制作するときに必要なものは、紙とインクだけではありません。画面を構成する、いわゆる「素材」と呼ばれるものも必須になってきます。
中にはそういった素材がデザイン費に含まれる、と思っていらっしゃる方もいるようですが、こういった素材は基本的には依頼者からの提供となります。
素材の代表は、大きく分けて「写真」「フォント」「イラスト」「情報」があります。
写真素材について
打ち出したい商品や光景がある場合は、その写真が必須となります。デザイナーはカメラマンではありませんので、プロに撮影を依頼するとなると別途料金がかかります。
依頼者がデジカメなどで撮影したものを使用する場合は、きちんと指定の解像度に合わせて撮影されていることを前提として、大きくレタッチ作業(写真を綺麗にしたり、色を整えたり、トリミングをしたりする作業)が必要となります。
また、依頼者が写真を持っておらず、撮影も不可、それでも写真を使いたい、といった場合は、無料の写真提供サイトからダウンロードしたり、有料の写真を買ったりして補う場合もあります。いずれのケースにおいても依頼者が選んでデザイナーに渡すほうがコストを下げることができるのですが、デザイナーにすべて任せることもできます。この場合、該当する写真を「探す時間」が必要となりますので人件費が上乗せされます。
いずれも写真を使用する場合はレタッチ作業が必須となっています。
- 写真素材を使う場合、カメラマンに依頼すると別途料金がかかる。(撮影代)
- 写真素材を使いたいけれど写真がない場合、無料で手に入れるか、有料で買う。依頼者で選ばない場合はデザイナーの調査代がかかる。(調査代+有料写真代)
- 写真素材を使う場合は、どんな場合でもレタッチ作業が必須。(レタッチ代)
フォント素材について
日本語は外国語と異なり、ひらがな、カタカナ、漢字、と非常に多くの言語パターンを持っています。そのため、日本語のフォントは非常に高額です。「こんなフォントを使ってほしい」という要望があった場合、フォントを購入しなければならない場合もあります。
- 使用希望フォントがある場合、別途料金がかかる。(フォント代)
イラスト素材について
イラストを使用したポスターデザインを希望の場合、内容によってはラフ画からイラストを完成させる必要があります。デザイナーはイラストレーターではないので、プロに依頼すると別途料金がかかります。
デザイナーがイラストを描ける場合も、デザインとしての仕事ではないので別途料金がかかります。(かかる人件費が上乗せされます)
イラストを1から書き起こす場合は、提案から始まり、画材や使用ソフトによって別途材料費と人件費がかかります。これに修正費が上乗せされます。
イラストの場合も、無料のイラスト提供サイトからダウンロードしたり、有料のイラストを買ったりして補う場合もあります。イラストも写真と同様になりますが、依頼者が掲載して欲しいイラストを選んだ方がコストは下がりますが、デザイナーに任せた場合、探す時間がかかりますので調査代が上乗せとなります。
また、イラストだけでなくアイコンをオリジナルデザインで発注する場合は、これもまた料金がかかります。
- イラスト素材を使う場合、イラストを1から書き起こすと別途料金がかかる。(イラスト代)
- イラストを使いたけれどイラストがない場合、無料で手に入れるか、有料で買う。依頼者が選ばない場合はデザイナーの調査代がかかる。(調査代+有料イラスト代)
- イラストだけでなく、アイコンや説明画、クリップアートなどをオリジナルデザインで依頼すると、別途料金がかかる(イラスト代)
情報について
主に依頼者側の情報となります。テキストファイルにて提供されない場合は、WEBサイトなどでデザイナーが集める必要がありますので、これに調査代が必要となります。電話番号、住所、正式会社名、ロゴ、QRコード等が該当します。
また、ポスターに記載するキャッチコピー、テキストもこの情報の一部となります。デザイナーにこれらを依頼した場合は、当然ですが提案代や推敲代、修正代、がかかります。
- 情報提供がない場合、デザイナーの調査代が必要となる(調査代)
- キャッチコピーやテキストがない場合、その費用が必要となる(提案代、推敲代、修正代)
さらに、複数の案を希望の場合は、以上のものが希望する数だけ必要となりますので、3案の場合は3倍となります。
ポスターをデザインするときにかかる「技術費」
ポスターを作る時にとる手法「アナログ」「デジタル」
アナログの場合は、絵具や紙、それらを使うに必要な諸所の道具が必要となります。また、プロが行う場合には細密な技術が必要となりますので、これらが当然費用として加算されます。
デジタルの場合でも、IllustratorやPhotoshopといった、特殊なソフトウェアを使う技術が必要となります。またソフトウェアを使用する費用も加算されます。
最近では大量生産を目的としたデジタルでの作成が一般的です。
ポスターを作る時に必要な「企画費」
ポスターに必要なすべての材料を依頼者側で準備できたとしても、この企画費はかかります。議題があって会議をする、という流れに例えるならば、議題が材料、会議は企画にあたります。
具体的に何を押していくのか、写真なのかキャッチコピーなのか、何を訴えるべきなのか、そういった要素を依頼者からヒアリングしながら作成します。
ポスターを作る時に必須の「構成費」
ソフトが使えても、ユーザーの目にとまるようなポスターでなければ、ポスターとしての意味がありません。
優れたデザイナーが作ったポスターは、最終的に費用対効果が非常に高いものとなります。デザイン事務所やデザイナーによって、作成料が大きく変わるのはこのためです。
実績として費用対効果の高いデザインを持っている事務所やデザイナーは、作成料が比較的高くなる傾向にあります。その分、ポスター1枚でも大きな効果が得られる可能性が高いです。
とはいえ、超有名なデザイナーに依頼するわけでもない、という場合でも、この構成費はかかります。構成をしないデザイナーはいません。
何を打ち出して、どんなことを伝えたいのか、それを画面にするのがデザイナーの仕事だからです。
ポスターを入稿、納品するために必要な「知識費」
頑張れば依頼者側でもできますが、印刷業者によっては様々な制約がつくのが入稿作業。全くの無知ではなかなか難しいこれらを、デザイナーは持ち前の知識で行うことができます。
ポスターをデザインするときにかかる「人件費」
材料と技術が揃っても、それを使う時間がなければ物を作ることはできません。
実際にものを作成しているときの時間に加え、依頼者への確認作業や、修正作業、また、入稿や納品手続きなどもここに含まれます。
こういった条件の中で、
- 素材がある程度そろっている
- コンセプトが決まっていて、何を打ち出したいのか決まっている
- 連絡がきちんとつく
という条件を依頼者側が満たしている状態において、
- きちんとした応対ができる
- できることとできないことの説明をしてくれる
- 一流とは言わずとも、見劣りしないデザインを自信をもって出せる
という条件を満たしているデザイン事務所、あるいはデザイナーが請け負うポスター作成の値段が、おおよそ4万から6万、といった流れになります。
ポスター作成をコストダウンするためにはどうしたらいいの?
ポスターの作成費用をコストダウンするためには以下のことに気をつけることです。
- きちんとポスターを作る「目的」を持っておく
- 素材は全て依頼者側で用意する
- 修正はできる限り回数を少なくする
ここまできっちり揃ってしまっているなら、いっそ自分で作ってしまったほうが一番コストダウンなのでは?
ある意味、それも正解でしょう。
そしてそんなあなたのために、HotdoggerではA1、A0、B1といった大判ポスターを1枚から印刷受注しています。
自分でデザインしたポスターを入稿してしまえば、実質かかる値段はラミネート付き印刷で2,040円という超低価格。
それなら作ってみようかな…という方のために次回からは初心者でも簡単に、スマホやデジカメで撮影した写真を使ってポスターを作る方法をレクチャーしていきます。