改良を重ねるのは当たり前
新聞広告で見かけた磁気サポーターのタイトルです。
(よくあるタイトル)
ダブル効果でめぐり改善。改良を重ねて新登場!
どんな商品も、改良を重ねるのはあたりまえです。それは消費者も当然しっていることであり、それをわざわざ広告のタイトルに書いたとしても、効果はありません。
また他の商品でも多く同じように使われているので、埋没してしまうでしょう。
前半の「ダブル効果でめぐり改善」についても、具体的なことは一切書かれておらず、消費者を置いてきぼりにしています。
(売れるタイトル)
お風呂に入るとき以外、肩こりの治療をしている。
謎の造語は使わない
新聞広告で見かけた男性用革靴のタイトルです。
(よくあるタイトル)
高い目線で「男人生」をアップ!
このタイトルを見て思うこと、それは共感でも商品への興味でもなく、「男人生」という謎の造語への疑問です。
「男人生」が言わんとしていることは何となく理解できますが、「男の人生」とすれば済む話で、わざわざ造語にする必要性がありません。
タイトルにおいて造語を使ったほうが効果があることもありますが、それは造語がその商品のベネフィットを伝える上で効果がある場合です。
(売れるタイトル)
クタクタの革靴を履いて、昇進し
その商品を使う人のことを深く考える
新聞広告で見かけたサプリメントのタイトルです。
(よくあるタイトル)
内臓脂肪を「ラクトフェリン」で減らす
「ラクトフェリン」は、内臓脂肪が減ることが臨床実験で確認された商品です。
ですので、このタイトルになんら間違いはありませんが、あまり面白みが無いためスルーされる可能性が高いと思います。
面白みというのは、その商品を使う人にどれだけ寄り添っているか?ということです。
たとえば、この商品の場合、「太っていて内臓脂肪がある人」だけではなく、「内臓脂肪を落としたいけれど運動不足の人」や、「ダイエットをしているけど内臓脂肪が落ちない人」
ユーモアは文体ではなく中身に宿る
雑誌で見かけたゴルフクラブのタイトルです。
(よくあるタイトル)
飛びすぎちゃって、困っちゃう~!
このタイトルを作った人は、おそらくユーモアのあるタイトルを狙っていると思います。
しかし、それはあんまり成功していないように感じます。
なぜなら、口調や文体をいじっただけではユーモアとは呼べないからです。
ユーモアは、奇をてらった文体ではなく、普通の文体でも思わず笑ってしまうような表現のことを指します。
ちなみに、このタイトルを普通の言い方にすると「飛びすぎて困る」です。ユーモアは皆無ですね。
(売れるタ
写真(画像)との相関関係を意識する
雑誌で見かけたエイジングケアのタイトルです。
(よくあるタイトル)
若々しい美しさへ、新しいエイジングケア。
タイトル(キャッチコピー)は、写真(画像)と相関関係、あるいは補完関係にあります。絵で言っていることはタイトルで説明する必要は無いし、タイトルで言っていることを絵で表現する必要はない、というのが広告の基本です。
今回、例として挙げたタイトルの場合、写真(画像)は後光が差したエイジングケアで、「若々しい美しさへ、新しいエイジングケア。」というタイトルが中央にきます。
このタイトルの問題点は、写真(画像)に助けられるばか
リズムだけ合わせても効果は薄い
新聞の折込チラシで見かけたパンプスのタイトルです。
(よくあるタイトル)
疲れにくく、はきやすく、エレガント
良い条件がそろっていることを表す言葉に「三拍子」があります。語源は能楽のお囃子で、大鼓、小鼓、太鼓の三種類の楽器でとる拍子から来ています。
こちらのタイトルに限らず、このように三拍子そろえるタイトルも、割とよく見かけるのではないでしょうか。
たしかに、三拍子揃えると、五七五の調べのようにしっくりハマるという効果はあります。しかし、相当にうまくやらないと、今回のタイトルのように中身が薄いものになってしまいます。
(売れるタイトル)