ポスター印刷のデータを作成する時、写真を綺麗に格好良く見せるには?
写真を上手に撮影する方法を以下の記事で紹介してまいりましたが、
いくら奇麗に撮影できても、やはり多少なりとも加工は必要なもの。
いわゆる「写真の加工」における基礎的な視点をいくつかご紹介します。
- 余計なもの(ゴミ)を消す
- 明るさと色を整える
- 輪郭をはっきりさせる
- トリミングをして画面構成を整える
- もっと大胆に加工する
1.余計なもの(ゴミ)を消す
特にスマートフォンやアンドロイドで撮影した写真は、よく見ると細かいゴミが写りこんでしまっている場合があります。カメラレンズに付着した油や汚れ、あるいは撮影するときにやむを得ず入ってしまった余計なものなどは、ポスターにすると拡大されてしまい、目立ってしまいます。
こういったゴミはあらかじめ取っておくといいでしょう。
2.明るさと色を整える
角度や構成は良くても、環境によっては写真が暗かったり、色鮮やかでない場合も多くあります。
データとしての写真は自由自在に加工が可能です。暗い部分は明るくしたり、色がくすんでいる場合は鮮やかにしたり、自分の思い描いたポスターの色味に近づけましょう。
また、スマートフォンやアンドロイドで撮影した写真はRGBモードになっています。これを印刷用のCMYKデータに変換すると、かなり色の鮮やかさがなくなってしまいます。注意してみましょう。
RGBとCMYKの違いについてはこちら
WEBサイトの色や配色を決めるときに役に立つWEBサービス5選|Incloop
パソコンにおける、画面で見える色と実際に印刷したときの色の違いについて
RGBとCMYKのモードの違い以外にも、パソコンの画面で見える色と実際に印刷したときの色が大きく異なる、ということは起こりえます。
パソコンのモニターにおける色は、経時変化してしまいます。同じパソコンを長く使っていると、白いはずの画面が黄色っぽく見えたり、明るかった画面が暗くなったりします。
仮出力(印刷)して、色が違うな、と感じたら、まずはモニターに描写される色をコントロールすること。これをキャリブレーションといいます。
キャリブレーションが行われていない状態で明るさや色をいじってしまうと、印刷したときに予想外の色が出てしまうことになります。
3.輪郭をはっきりさせる
意図的にぼかしていない以上は、少しだけくっきりとものの輪郭を目立たせましょう。Photoshopでいうところの「シャープ」でも可能ですが、明るさをコントロールすることでも輪郭を目立たせることができます。
4.トリミングをして画面構成を整える
取り切れないゴミがある場合、あるいはもっと大胆に構成を変えたい場合は、サイズにも関わってきますがトリミングを行います。定型サイズ(A判、B判とあります)から崩れてしまっても、上手に背景に色を置いていくと、より整った画面になります。
一般的なポスターサイズがA1(w594×h841ミリ)です。基準として捉えていきましょう。
5.もっと大胆に加工する
多くの人がやりたがるのが「くりぬき」ですが、これはかなり高度なテクニックが必要になります。パソコンで加工を行う場合は、それなりに専門のソフトウェアが必要になってきます。
本当に必要な加工かどうかを見極めながら処理していきましょう。
実際に加工をするにあたって必要なソフトとは
上記記事で記載した通り、Adobe製品はデザイン業界における要のツールです。あるに越したことはないでしょう。
フリーソフトという切り口もありますが、今回はネットサービス、いわゆる無料ブラウザサービス、WEBアプリをご紹介したいと思います。
外国製品も多機能のものがたくさんありますが、ここでは日本語バージョンがあるものを選抜しています。
スマートフォンアプリも展開している、柔軟性に富んだ画像編集ソフトです。基本無料で使えますが、有料で様々なオプションツールが使用できるようになります。直観的に使えるので初心者さんでも安心。
Photoshopに近い仕様のWEBアプリです。Photoshop体験版や他のお絵かきソフトなどの基本構成を知っている場合には、こちらを使うとより自由に写真を加工できます。
ネットブラウザサービスは無料で手軽である反面、作業中の効率やファイルの保存などに融通が利かない場合が多くあります。腰を据えて加工をしたい、という場合には、フリーソフトを探していくのがよいでしょう。
加工って難しい…と思っている人には、こんなサービスも!
一流のデザイナーが作っているもので世間は溢れていますが、そこまでのレベルのものを作る必要はない、というコンセプトであれば、肩に力を入れてがっつり加工をする必要はありません。ご紹介してきたように、クリック一つで簡単にフィルターがかけられ、見た目がかわいく、格好良く変わる仕組みはたくさんあります。
ただ、どうしても一流のポスター印刷物を作りたい……! でも時間もスキルもない! なんてときは、ぜひともデザイナーや専門業者に頼みましょう。
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